ピリオダイゼーションとは、期分け。シーズンを構成する期間を整理することだろう。それぞれの期間には一般的な目標と、マイクロサイクル(1週間のサイクル)を覆うような具体的な目標がある。マイクロサイクルは前回の試合から次の試合へと、より具体性が伴う計画の土台である。
1.準備期
練習の開始からリーグの第一節までの経過を扱っている。その期間は、根本的に決まってはいないがスペインでは大体4週間かもう少し。試合が選手に感情的・戦術的、身体的に影響を及ぼすので、準備期といえど試合を入れることや期間を長くしすぎないこと。
以前
シーズンの期間を戦い抜く理想の体を維持できるように基礎を作ることが目的。不可を蓄積する期間
現在
システムや試合のリズム、負荷に耐える能力など、プレーモデルを植え付ける期間。そして、メディアやグループの活動性などのチーム管理をするための期間でもある。
準備のマイクロサイクル
モデルにつなげていく。結果ばかりみる必要はないが、結果を置いていかないようにすること。そして、ポジティブなグループへと変わっていく。これはフットボール選手としての証ともなることで、環境への愛着。毎日のトレーニングでの信頼や強化を望む。毎回のセッションがその内容となっていく。シーズン最初の週から試合を持つことも一つの案となる。試合は特別な刺激を持つ、試合に対する努力を常に行う。
2.試合期、競技期、競争期
最初の試合から最後の試合までの期間。準備期での不足点や試合での必要性をフィードバックする。その期間は、試合カレンダーによる。
試合のマイクロサイクル
モデルを強化しながら、試合に勝つために準備することが目的となる。ひとつの試合から次の試合への間の期間、毎回のセッションがその内容となっていく。
3.移行期
試合の終わりから次の準備期の始まりの期間。競争期にはできないことをやることができる。選手、時期、試合、練習、会合、合宿など、決めれなかったことをないようにする。試合がないなら練習を続ける動機はなく、パフォーマンスに関係するような目的はない。ただし、スポーツ選手として健康に気をつけること。選手やスタッフ、環境が変わる時期である。
移行のマイクロサイクル
年間を通じて発展させれなかった仕事を、次のシーズンまでに展開することが目的となる。
併せて読むと理解が深まる
- フィジカルが強いとは実際どういうことなのか?パフォーマンスを獲得するのはプランニング
- 監督のプランニングがまた監督のもとに。なぜプランニングが必要なのか
- 各監督の一般的な毎年の視点「シーズン計画」そして勝負は「毎週のデザイン」
- 複雑性を扱わなければならない監督。“ダイナミック”かつ“システマティック”なプランニングが監督を手助けする
- プランの道中で遭遇する。変わり続けなければならない「目的」「評価」「プログラム」
- バランスの良い育成にも。期間を考慮したチームのプランニング「マクロサイクル」「ピリオダイゼーション」
- 「ピリオダイゼーション」から「マイクロサイクル」へ。チーム活動の目的を期間で分けて週ごとにプログラム
- プランニングの一番の土台がセッション。試合の状況をトレーニングしよう
- プランニングにおけるトレーニング。セッションを構築する5段階の「コンテンツ」
- プランニングの観点におけるエクササイズ。トレーニングのために監督が用意する「練習メニュー」5タイプ
- 試合に向けて監督が管理する、練習メニューにおける「負荷」。唯一で難解