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2013年1月25日金曜日

インテル・モビスタルのフィジカルトレーニングを高木トレーナーに解説してもらう



オフ明けの月曜日、11時より行われた練習を紹介。ボールを使わないものでした。この日は17時からも練習を行った。

最初は外周3分ぐらい走り、全員でストレッチ、ゴムを使った体幹を刺激するもの、各自ブラジル体操、ここまではいつも通り。そして今日は全員でトレーナーの指示から始まるラダーから始まった。

そしてこの日の中心パートに入る。トレーナーのチチョは「Fuerza Explosiva Específica」というものだと言った。直訳すると「力 爆発性の 特有の」となり、要するにフットサル特有の瞬発力トレーニング。

4つのステーションを設置し、それを2セットずつ全て行っていくというもの。


しにちトレーナーの解説


スペインに来る前の3年間ほどトレーニングを共にしてきた高木トレーナーから説明をもらいました。彼の職場Athlete Village〜アスリート ヴィレッジ〜


ひとつめのステーション




「バランスボールのトレーニングは本当は股関節・膝関節・足関節の3つの関節を一気に伸ばすもの。3つの関節を一気に伸ばすトリプルエクステンションを使うことで爆発的な足の力が付く。特にお尻をしっかりとしめる意識でやると最高。トレーナーはやれているが、ほかの人は適当になっている。
その前で、台の上から降りるトレーニングはプライオメトリクスといって、筋力をしっかりつけた後で、腱を強くするのに使う。筋を強くしても、腱が強くないとその力がうまく引き出せない。でも、本来はつま先立ちで行うと最高、着地の時に。狙いとしては、股関節のしっかりとしたしゃがみこみを意識して、低い体勢で次の動きにつなげるものと思います。強度は低い。
最後に走り出すメニュー。これもジャンプがあるのでプライオメトリクス+敏捷性。ジャンプ動作は前後を行うとその方向が強くなる。左右を行うとその方向が強くなる。(前後はダッシュ、左右はフェイント、ディフェンス、相手を外すなど。)最後のバーを左右に走ることを速くするために、プライオメトリクスがあると思っていい。選手の動きは特別上手じゃない。」


ふたつめのステーション




「バランスボールは最初の逆バージョン。しかし、面白いのが一回少し上げてストップする、そこから最後伸びあげる。あの少しストップするのが一気に行えれば力が付く。重りを腰に持つことで、その重りでも最大のスピードがだせるといい。でも重すぎるのを持つと、スピードが鈍るので意味がなくなる。速い動きを速くすることで速くなる。
ラダーと〇とコーンは敏捷性のため。」


みっつめのステーション




「最初の台のやつの上がるパターン。上がるより、降りる方が力を使う。上がるのはジャンプ力も上がるけど一歩の力をつけるため。降りる方はエキセントリック収縮といって、力を入れながら伸ばされていく、腕相撲で負けるときと同じ。あの瞬間が一番人間は筋力が付く。スクワットジャンプの飛ぶ時より着地の吸収が力がいる。
次のコーンとバーの四角のやつはさっき話したプライオ。いろんな方向をやると競技に近くなる。」


よっつめのステーション




「サイドステップでコーン触るメニューはフットサルでたくさん使う足の運びを最大限はやく行うもの。
その隣でいきなり走り出した奴は、重りを一気にスピードで引くことでこれも爆発的な力になる。ただ重すぎてスピードでないと意味ないよ。」


トレーニングの合間に一般的な腹筋背筋など。最後に全員でストレッチをして練習終了。