2016年4月15日金曜日

動作や体の使い方を高木トレーナーが分析!カルロス・オルティスの「マーク外し」+「コントロールオリエンテッド」



動作


①右足でトラップをしているときは左足は浮いている。
②そして、左足でのストップ動作。
③次にボールから離れた右足での前方への加速。
④左足での踏み直し、
⑤右足でのボールタッチ。


プレーを成功に導く2つの動作と体の使い方


この①~⑤ができる理由はまずは①にある。右足トラップを先にしてるからこそ、その後があるということ。

これが右足トラップと左足着地で反対方向への方向転換が同時だと動作が読まれやすくなる。理由は上半身の重心位置にある。(ちなみに上半身の重心の位置はみぞおちの少し上だと思ってほしい。)

もし同時の動きをしようとすると、体はパスが出た方向に傾けなければならない。そのため最初から動く方向がわかってしまう。それを右足でのトラップが先での左足着地は動作がばれなくてすむ。


次に、②の左足でのストップ動作。

このときに多くのプレーヤーは、進みたい方向と逆の動きが入る。画面右へ体が流れるパターンが多い。それを上手にしないように、先ほどの上半身の重心を進行方向へ残している。これによって、相手が追いつく暇を与えない。


「股関節前傾位」という最大の武器を手に入れて筋力を生みだす


ここにトレーニングで大切な要素が出てくる。左足のこのストップ動作は股関節・膝関節・足関節の3つの関節により力を吸収している。これはジャンプの着地動作の吸収の仕方と同じ。とくに股関節をいかに使うかが重要。

ここでの股関節は、骨盤が前傾であることを言う。この前傾がとても強力なショックを吸収する力を股関節にもたらす。これが骨盤後傾位だと、体は突然膝での吸収を強いられる。この膝での吸収は選手の持っている能力を半減させ、パフォーマンス低下につながる。そして「痛み」を誘発させる。

最近の世の中の股関節と言っている風潮には疑問がある。股関節といってもいったいどれなのか?はっきりしていない。ここに多くの謎を残したまま「股関節が硬い」「股関節から動け」などと言葉を発してはいけないのだ。

最大の武器となる股関節前傾位を活かし、膝関節と足関節を合わせた3つでの吸収が、この場面での最大の成功要因であろう。


さらに「腱で飛ぶ」ことでフットサルに必要な爆発的な力を


その3つの関節がしっかり使えることが大前提で、さらにそこから次に移動する力を生むのが「アキレス腱の力」、いわゆる「反発」だ。

「反発」は伸張反射といわれるジャンプや走るときに必要な反射で、これを利用したトレーニングによりどんどんアキレス腱を強くする。筋肉で飛ぶのではなくて、腱で飛ぶ。
この「腱で飛ぶ」コツをつかんだ時にフットサルプレイヤーに必要な爆発的な力を有効的に活用できるようになる。


高木慎一
各スポーツ競技に特化したトレーニングを行うパーソナルトレーニング施設「Athlete Village(アスリートヴィレッジ)」代表。体のことを知り尽くし、体づくりのプロとして、アスリートの目標を全力でバックアップしている。
Futsal Clube UNIAOのトレーナー