およそ時速800キロもの速さで進む飛行機に約15時間。いくつもの海や陸を超えてスペインに辿り着いた訳だけど、文化に多少の違いはあっても同じ世界に変わりない。スペインスペインと言い、違う世界であるかのように扱う訳だが変わってきている。社会も自分も— Yuki Muramatsu (@YuKiMuramatsu__) 2016年3月23日
私たちは海外のフットボールから学び、自国のフットボールに反映していくことが多い。それが自分たちに欠けているフットボールの文化や歴史を埋めるものだと思っていた。しかし、海外からどんどんと情報が入ってくることや日本のフットボール文化が発展してきた今、海外から学ぶという価値観は変わってきているように感じた。
日本に知識がないわけじゃないよね。でも、閉鎖的だから外から学ぶ。本当はそこにもあるのに、外から学ぶってなんか変。でも逆に、スペインや世界との隔たりがなくなっているからこそ、どこで学んでも良い。— Yuki Muramatsu (@YuKiMuramatsu__) 2016年3月23日
日本には知識が足りないと思わない。スペインに行けば新しい知識がある訳ではない、あったとしても手に入れることができるかどうかは別。日本には日本が必要とする知識がある。この環境でどう発展するかを考えることが工夫というもので、世界から学ぶことが美化されすぎている。でも日本より先を行っているフットボール文化、それはスペインにある。その体験はやっぱり楽しい。
世界との隔たりはあるようでない。その隔たりが遅らせ、置いてかれる原因。競争や平和の勘違い。閉鎖感、馴れ合い。日本の精神となっている。「世界は凄い、世界に出るべき」は確かにそう。「世界は普通、だから世界に出ている」「世界は普通、だから世界に出ない」も確か。風をいれたい— Yuki Muramatsu (@YuKiMuramatsu__) 2016年3月23日
うまくいかないことを日本の環境のせいにする、スペインから学べば何とかなるのではないかと考える、こういうのは違う。スペインに何かある訳じゃない、圧倒的な努力がない限りスペインに行こうが日本にいようが同じこと。選手としても監督としても、どうやって自分を高めるかといった工夫とそれに対する没頭。それが、できない人が逃げ込む場所がスペインという国であるケースは結構ある。
毎年変わりつつあるスペインの旅。自分のためから選手やクラブのためになっていることは、非常に幸せなこと。しかし自分のためにもなっている!感謝の気持ちは大きい。