練習における選手と監督
選手にとって練習が大切なことは誰もが知っている。考えてプレーすること、一生懸命プレーすること、監督のアイディアを理解すること…。
その一方、監督にとって練習が大切なことを真に理解している人は多くはない。練習における監督の役割、その重要性。その日、その週で、チームが持つ目的は何か。そして、その目的に応じて練習を展開していくことができるか。
監督の仕事は主にデスクとコートとなる。コートで展開する練習メニューが思い付きでは、最高の練習になるとは言えない。いくつかの練習メニューがひとつのセッション、ひとつの練習となる。
デスクの監督。習得のための指導
指導の目的
選手たちに自主性を与えること(テクニカルスタッフの決断)
・動きを進歩させる
・動きの進歩を難しくさせる
プレーの原理もしくはプレーの意図
どのプレー原理もしくはプレー意図が指導の目的と関連するか。
・進歩するために相手を避けフリースペースを探すこと
・効力がないアクションを引き起こすように相手を先行すること
教授のシチュエーションのオーガナイズ。指導目的のための言及。
習得につながる段階的な要素は何になるのか。
役割
どんな役割が相互作用するのか。
・ボールを持つ攻撃者
・ボールを持たない攻撃者
・ボール保持者への守備者
・ボールを持たない攻撃者に対する守備者
・キーパー
アクションルール
・割り当てを伝えること
・割り当てを自発的に持つように促すこと
コートやその周りでの監督。練習での意識
育成年代では勝つことに向けて指導するのではない。正しい決断をしながらプレーすることに指導する。良かった決断と悪かった決断を選手が自覚していくようにしなければならず、ただ練習を経験していけば良い訳ではない。
そのために監督は、選手と相互作用することが重要となる。ポジティブな方法で、選手を補強しながら失敗について考えていく。そして、プレー機能の要素を構築しながら、遊びや快い方法で指導することである。
練習は表現するためにではなく、進歩するためにである。