2015年12月21日月曜日

選手がなぜそういう決断をしたか考えることがコーチにとって大切。エディの本から




自分の人生を自分が生きること


“『普通でなければならない』というプレッシャーが日本全体を覆っているから「横並び」になるんでしょうね。”ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 (Sports Graphic Number Books)

どんな瞬間にも、それぞれの選手が持つ目的はあるはず。練習メニューにとりかかる際でもそうだし、コートの外での行動にしたってそう。個人と集団の関係の中で、自分がチームに合わせる瞬間はあるだろう。(チームに合わせるという言葉は違うのかもしれない。チームの規則の中で自分がどう行動するか考えなければならない瞬間。)しかし、まずは個人が持つ目的が大切だ。

人生は自分が生きているというのは代え難い事実であるので、そこはチームとしても最大限に尊重したい。ただし、チームの規律を維持することも同時に大切で、難しいところではある。

横並びになろうとすると、自分が考えることをやめてしまう。考えることをやめた選手がコートで大きな力を発揮することは難しい。試合終了後の挨拶が、考えることをやめた横並びの最たる例ではないだろうか。


指導者から変化をすること


“「現在、指導者の立場にある先生やコーチたち自身も、そうした自主性を育まない教育しか受けていないので、その方法論しか知らない。…」”ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 (Sports Graphic Number Books)

私はフットボールの指導者となっている。フットボールで力を発揮するような選手たちを育むこと、そしてフットボール選手にならなかったとしても社会で力を発揮するような人間性を育むことが任務のひとつだと思う。でも、フットボールで力を発揮するような文化や教育の中で私は生きてきた訳ではないと思う。

日本教育や文化の良い点は忘れないようにしながら、悪い点は払拭していかないといけない。選手への要求と同時に、自分が変わり成長へとつなげていかないと何も変わっていかないだろう。


ネガティブな面をどうポジティブに替えるか


“日本ではネガティブな部分に指導者が反応しているケースが多いのが気になるという。”ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 (Sports Graphic Number Books)

試合中に、監督が「なんで…しないんだ!」という言葉を選手に投げているのを見かけることはある。そして、そういう監督に限って試合後のミーティングが長そうな印象がある。

選手のネガティブな面を見つけることは大切である。でもネガティブに対して、ネガティブなところから改善させようとしても難しい。ネガティブに対して、ポジティブを入替えていく。そして選手のポジティブなところを強く信じること。

選手たちは成るように成る。指導者が考えるように選手たちは成っていく。