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2015年3月5日木曜日

走る走る走る、でもマイペース。U-18の強豪ボアディージャU-18の練習 /スペインフットサルの旅2014



10年連続マドリード州優勝しているボアディージャU-18に石川選手が参加


全国大会でも毎年上位に食い込んでいる。一昨年は全国準優勝、去年はベスト8。共にバルセロナに敗れている。このカテゴリーの超強豪。彼らのプレーの質や試合にのぞむ姿勢には、観に行くごとに驚きを感じていた。なぜこうも強いのか。

聞く話では、強豪ということで選手が集まってくる。呼びよせてもいる。そして、よその町クラブと合併してきていることで規模が大きくなっている。さらには、このカテゴリーの選手の大半は大人のリーグ4部にも出場している。ということは聞いたことがあり、そういうのが強さの秘訣の幾つかだとしても、どのような練習をしているのか雰囲気を体感してみたかった。

今回、高校生カテゴリーであるにも関わらず、謙虚に練習に参加してくれた石川選手には感謝している。彼らのレベルは見ればわかる、しかしそれでも実際に自分がよく知る日本人選手がプレーしてくれると大きな参考となる。


練習序章


更衣室で着替えを済ませたら外をランニング。30分くらい走った。

各自ストレッチ

体育館に入り10メートルの距離を様々なダッシュ(10分)


4対4対4+両キーパー(15分)


4対4のゲームの中で1チームの4人は各陣地各サイドに一人ずつ立つ。攻撃しているチームの相手陣地にいる2人はパスをもらうことができ、サイドにいたチーム全員が攻撃に参加する。パスをしたチームは各陣地各サイドへ。2タッチ以内。一番失点したチームが負け。

4対2+2+両キーパー(15分)


3チームで攻撃、守備、休みと順番に。攻撃者4人がゴールラインに立ち、6メーターの距離に守備選手たちが向かい合う。監督もボールを持ち守備者とともに立つ。攻撃4人のうち中2人のどちらかにパスをした場合、それに向き合う中2人の守備者は攻撃者が立つゴールラインを踏んでから参加するが、他の2人は監督のパスと同時に守り始める。もし外にいる2人のどちらかにパスを出したら外2人の守備者がゴールラインを踏んでから参加。守備しているチームは、ボールが外に出たらキーパーからボールをもらい攻撃する。もしくはボールを回復した場合も攻撃する。最初の攻撃チームはゴールを決めたら、そのゴールにいるキーパーから再びボールをもらい逆ゴールに向けて攻撃する。


3対3+2キーパー(15分)


シュートによってゴールラインからボールが出たら両チーム交替。サイドラインから出た場合は近いキーパーからボールが出てくる。


4対4+2キーパー勝ち残り(15分)



練習の動画





強豪だが決して日本で言う「真面目」ではなかった


各練習メニューで勝敗をつけ、負けチームは走らされていた。走ることを必要とされる練習ばかりだった。最後のゲームは既に疲れていて動けていない。楽しくやっていた。
しかし最初の練習メニューのランニングについて石川が言っていたことがある。
「こいつら走ってない!木に囲まれた場所でブルブルと凍えながら話ししていただけ。そんな寒いなら走れば良いのに。」
おもしろい。そのチームは超強豪なのだ。日本では、なかなか聞かない話だなぁと思った。

練習見学を終えて、選手や監督そしてチームの性格を感じた。だからこそ今度は試合を見に行きたい。しかし今回は行くことができない。残念だが今回で少し強さの謎がとけたような気がしてよかった。