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2013年7月2日火曜日

2.戦略と戦術。戦術は決められた動きを行うことではない



直接的にプレーに関わる戦略


決まった動きをすることが戦術と思われがちだが、そうではない。戦術は幾つもの手段であり、決まった動きをすることは戦略である。戦略の中で戦術が発動される。

戦略はどんな人間の活動においても存在する。毎日のいくつもの問題に取組むために戦略はひとつのプランのように継続的に言及されるもの。戦略は様々な要素を見詰め、それぞれの要素が密接に関係する。


間接的にプレーに関わる戦略


各クラブや選手の願望から出発し、そこから監督がその戦略を構築していく。どんなスポーツ、どんな状況であっても存在する。

基本的な目的の達成を試みること
いつも勝つことをしなければならない訳ではない。しかし異なる目的ではなく共通の目的であること。


事前に短期、中期、長期で計画すること
試合の準備は短期計画。中期計画はその年度の準備や年度を区切った準備。長期計画はクラブや選手の生き方を準備する。


介入する様相の総合性に取組むこと
選手の選択、育成、練習やそのモチベーションの維持、栄養、健康、環境状態、観客、審判、フロント、他チーム…


戦略と戦術の違い。wikipedia


「戦略は戦役全体での勝利を収める為に指導する術策であり、戦術は戦場において実際に敵に勝利するために戦闘部隊を指揮統制する術策である。」

「戦略は大局的な観点から目標設定の整合性や他方面の状況などを調整した巨視的な術策であって、戦略上の都合によって採りうる戦術に制約が生じることはありうる。」

「しばしば戦略を理論、戦術を実践として誤解するが、双方とも理論と術を併せ持っている。加えて情勢判断に基づいた戦力準備・戦力運用・教育訓練が三位一体となって目標達成を追求するという基本的な枠組みも類似している。」

「戦略と戦術が上下関係に属していることと関係して、考慮すべき問題の大小、配慮すべき時間の長短、視野の広狭などが決定的に異なっている」

「戦術家としての役割を担う下級指揮官は一定の条件下で与えられた任務を達成するために判断すればよいが、戦略を担う高級指揮官は下級指揮官に任務を与える場合に必要な戦力を与えなければならず、また常に全体的な状況を把握して指導することが重要である 。」