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2016年7月5日火曜日

プランニングの一番の土台がセッション。試合の状況をトレーニングしよう




セッション


マイクロサイクルの基本的な構成要素であり、毎日のトレーニング内容を具体化すること。インパクトのセッション、チャージのセッション…そういうものではない。毎週、試合に向け、似ていて異なる構築方法で、各セッションの内容を決める。

選手が好むような長さであるか、モノゴトが出ている激しさか、選手が理解できる複雑さか(時には超越することも必要)。シリーズの中にセッションがあり、異なるオリエンテーションが毎回重要となる。


トータルなトランスファー


マイクロサイクルのプログラムで、もし「戦術」「技術」「身体」「精神」のどれかに特化しすぎるエクササイズやトレーニングばかりしていたらリアルなフットサルから遠ざかってしまう。特化したトレーニングには、トータルな試合へのトランスファーはなく、より考えられたエクササイズでないと意味の無いものとなってしまうので注意。もしセッションのタイプを決めるなら、そのタイプには取り組んでいるスポーツを混合させることが基本。


なぜトータルなトランスファー


例えば技術のみトレーニングしたとしても、試合では戦術の中で技術は要求される。他に、身体的条件にも精神的条件にも左右される。したがって、技術をトレーニングするには、その他の条件も考慮して行わない限り、トレーニングした技術が試合で発揮される可能性は低くなる。どれかの要素に特化したエクササイズをしたいとしても、ほかの要素も含めて総合的なエクササイズ、もしくは総合的なセッションを行うことでトータルなトランスファーとなるだろう。もし身体能力を向上させたいなら、走りや跳躍…そういったことをやればいい。もしパフォーマンスを向上させたいなら、試合で起こる状況に似た状況を生み出さなければならない。


トータルなトランスファーのために


プレーモデルについての知識範囲を広げること。そして、各タスクは数え切れない様々な要素を持つこと。トレーニングするためには、こういうことを自覚していることも必要だろう。プレー状況におけるパワー、レジスタンス、スピードで、フットサルの練習理論を適用するなら、そのテスト、成功と失敗、それらは有用なものとなっていく。1度に何分の出場時間、その中で何回のスプリント、方向変化、シュート、がそれぞれの選手に応じて可能なのか。出場回数、気温、コート状態…


併せて読むと理解が深まる

  1. フィジカルが強いとは実際どういうことなのか?パフォーマンスを獲得するのはプランニング
  2. 監督のプランニングがまた監督のもとに。なぜプランニングが必要なのか
  3. 各監督の一般的な毎年の視点「シーズン計画」そして勝負は「毎週のデザイン」
  4. 複雑性を扱わなければならない監督。“ダイナミック”かつ“システマティック”なプランニングが監督を手助けする
  5. プランの道中で遭遇する。変わり続けなければならない「目的」「評価」「プログラム」
  6. バランスの良い育成にも。期間を考慮したチームのプランニング「マクロサイクル」「ピリオダイゼーション」
  7. 「ピリオダイゼーション」から「マイクロサイクル」へ。チーム活動の目的を期間で分けて週ごとにプログラム
  8. プランニングの一番の土台がセッション。試合の状況をトレーニングしよう
  9. プランニングにおけるトレーニング。セッションを構築する5段階の「コンテンツ」
  10. プランニングの観点におけるエクササイズ。トレーニングのために監督が用意する「練習メニュー」5タイプ
  11. 試合に向けて監督が管理する、練習メニューにおける「負荷」。唯一で難解