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2015年12月15日火曜日

弱小チームから勝てるチームへ。少しずつ変わっていけることが育成指導の冥利



箱根駅伝、勝ち上がる弱小校のすごい「戦術」から

“「箱根で勝つことを考えると、やっぱり無理があると思うんですよ。まずは選手に負担をかけるということ。それなりにポテンシャルの高い選手を勧誘しないといけないという、自分自身のストレスもあります。これは、『逃げ』になるかもしれませんけど、大学で優勝できなくても、ひとりでも多く実業団に行って活躍してもらいたいと思っています。”

“「自主性でやらせています、というのは、今どきの選手が飛びつきそうな言葉ですよ。しかし、自主性ほど無責任なことはないと私は思っています。選手たちには、私の指導を受けるなら100%指導に従ってもらうように言っています。選手たちを徹底指導することが、私にとって責任ある指導法だと思っていますから」”


選手に負担をかけ過ぎる目標は立ててはいけない


特に育成年代のU-14までの世代に対しては、選手に適した目標でないとならない。どうしてもクラブが大きな目標を掲げたい場合は、集めた選手をチームにするべきである。

目標を掲げる事は大切であるが、現実的に厳しい目標はを立てると指導者の要求も厳しいものとなる。その要求を受ける選手たちの精神的負担は大きくなってしまう。

フットサルのクラブチームとして、できる限り強いチームとなることは持たなければならない目標のひとつである。そういうクラブ同士の競い合いが日本のレベルを高めていくこととなる。育成年代に関しては選手を集めることを考えるよりも、集まってきてくれた選手でチームが成長していくことの方が私にとっては価値がある。


自主性は指導者の役割


自主性に任せると言われる指導者は割と多くいる。私はなかなか自主性に任せるとは言えない。もし選手の自主性に任せてしまうなら、それぞれの選手が持つ意見が混同してしまう。

自主性、自分の判断で行動する態度。選手にとって非常に大切なことであり、自主性を育まない限りチームが良くなっていくことはない。ただし、自主性は放置と違う。指導者は、選手たちが判断できる要素を与えて、彼らが決断していく精神力をつけるように導くことが重要である。

選手たちの自主性を引き出そうということは心がけていることであるが、自分の指導に従ってもらわなければ自主性の育成も始まらない。従ってもらえるような理論を持ち、妥協のないように徹底指導することを心がけている。