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2015年10月5日月曜日

選手に大胆な決断をさせる人間関係の構築。どの選手にも強い味方を



“もし子供たちがリスクを恐れず、考えることを恐れず、強い味方を持つようになったら、この世はどれほど力強くなることでしょう。どの子にも強い味方がいていいんです。その子を決して見捨てず、つながりの素晴らしさを理解し子供の力を最大限に発揮させる大人が味方になってやるのです。”リタ・ピアソン「すべての子どもに強い味方を」より


危険と戦わなければならないのが決断


戦術行為の過程である「認知-思考-決定-実行」のことを「決断力」と私は言っている。「大胆な決断の姿勢」を獲得できるように選手たちとは接しているつもりだ。決断の敵は危険(リスク)である。失敗することを予想したり当事者意識の薄さにより、「思考」から「決定」の間にいすぎる選手は多いと感じている。

失敗には種類があり、取り返しの付かないものがある。ただ、失敗の捉え方を学べば失敗だと思っていたものが「成功の素」になることもある。失敗の捉え方を学んでいくことで「大胆な決断の姿勢」を身に付ける。


一人一人と向き合わなければならない


日本フットボールに最も足りないものは「決断」と言われる。フットボールにおける決断だが、そこには心理的要素が大いにある。一人一人の心を読む力がないと選手たちに足りない部分はわかってこない。本質的な人間関係を築かないとならない。とても難しい作業だ。

しかし、これは物事を教える立場にいる人は学ばないとならないことである。“子供は嫌いな人から学ばない”

私たちも人だ。好きになれない選手だっている。全員を好きになるなんて無理、でもやりにくい選手の存在にも意味がある。“それこそがつながりで、人間関係”