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2015年4月21日火曜日

考えるきっかけや参考になる。指導者が読むとおもしろい本【1】



日本人チームを躍動させる 決断力の磨き方

日本人チームを躍動させる 決断力の磨き方
ミゲル・ロドリゴ(フットサル日本代表監督)
カンゼン
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スペインの強さを築いてきた監督が、日本の良さと悪さを見てくれる。例えば、スペインやブラジル人はパワープレーとなれば顔つきが変わるところ、日本人は臆病さが顔を出す。その比較が面白い。


俺は最後に笑う

おれは最後に笑う サッカーが息づく12の物語
小宮良之
東邦出版
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ガリシアのクラブの営みとフットボール文化。
ビルバオの興味深いフットボール。まずは仲間のために闘う気持ち、頭とハート、激しくファイトする姿勢。ビルバオは100以上のクラブと提携し育成網が張り巡らされている。
そして、スペインにいた選手の幾つか物語も。


通訳日記 ザックジャパン1397日の記録

通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)
矢野大輔
文藝春秋 (2014-11-27)
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日本代表レベルの話を垣間見たことで、育成レベルにおける「仕方がない」部分を理解できた。しかし日本の育成が日本代表を創りあげる訳で、そこには何か改革が必要であると感じた。


ペップの狂気 妥協なき理想主義が生むフットボールの究極形

ペップの狂気 妥協なき理想主義が生むフットボールの究極形
D.シュルツェ=マルメリンク
カンゼン
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“ペップは頻繁に選手を抱きしめ、信じられないほど「我々は仲間だ」という感情を与えることができる。彼と選手の関係は、父親と子供の関係に近い。彼らがプレッシャーにさらされている感はなかった。彼はチームの中の一人にしか見えない。彼は信じられないほど、自然な存在感を放っていた。彼が叫んだり罵ったりするのは聞いたことがなかった。彼の話は全て相手の目線に合わされていた。”


シメオネ超効果

シメオネ超効果 リーダーの言葉で今あるチームは強くなる
ディエゴ・シメオネ
ソル・メディア
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「サッカーという人生を激しく生きている」シメオネ。自分への自信、自分の生きていく道の確信、その強烈さに選手たちは惹かれていくのだろうか。そして選手たちに対する尊敬を強く持ち、頼み事をする一面もあった。


フランスの育成はなぜ欧州各国にコピーされるのか―世界最先端フットボール育成バイブル

総合的に育成を考えるきっかけとなる本。技術、戦術、身体(年齢、モルフォルジー…)、精神(スカウト、外国、学力、礼儀、親、お金やちやほや…)、クラブ(リクルート、システム、ピッチ内外、契約種類…)。現状分析、環境適応、それに必要な育成システムを作ることが重要


考えよ!

考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか? (角川oneテーマ21 A 114)
イビチャ・オシム
角川書店(角川グループパブリッシング)
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親が子供の進路を決めていくとする。子供は従順に頑張る。しかし、いつも決めるのが親であると子供は責任を負わなくなる。日本の人が責任を学ぶのは遅いだろう。そして少ないだろう。

サッカーの新しい教科書

サッカーの新しい教科書 戦術とは問題を解決する行為である
坪井健太郎
カンゼン
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戦術とは本当は何なのか。それがまだ浸透していない日本において、有益な本。日本で非常に重要視されているのは基礎。基礎とは技術のことを指しているが、基礎は戦術であることを少し理解できるだろう。

オシムが語る

オシムが語る
オシムが語る
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シュテファン・シェンナッハ エルンスト・ドラクスル 小松 淳子 木村 元彦
集英社インターナショナル
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楽観主義や前向きに生きることの大切さを聞くことが多い気がする今日このごろ。いつも最悪のことを考えている「リアリスト」「ペシミスト」であるのがオシム。監督もチームも敗北に対する心構えが問われ、負けても生きていける力が必要とされる。オプティミストとペシミストについて考えさせられる。

日本人よ

日本人よ!
日本人よ!
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イビチャ オシム
新潮社
売り上げランキング: 354,948
日本人の先輩たちの頑張りあって先進国に名を連ねることができ、多くのものが整備され解決されてきたのだろう。しかし、私たちはそこにあぐらをかいているのだろうかと気付かされる。