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2014年11月28日金曜日

日本に足りない決断力。決断とは何か、どのように磨くのか。



戦術アクションはプレーの発展において3つの段階がある(Mahlo.1969)

  1. 状況の認知と分析
  2. メンタル的問題の解決
  3. 動作的問題の解決

決断のプロセスを定義する3つの動詞




監督たちや資格者たちの間では、決断のプロセスを定義する3つの動詞に省略する。それは「感じ取ること-決めること-行うこと」である。最初の2つの段階は内面である。唯一3つ目の段階のみ、目に見える。

プレーの各状況において、選手は起こっていることを「見ること-感じ取ること」をしなければならない。相手、仲間、ボール、ゴール…続いて、この状況を乗り越えるために一つのアクションを「決めること」をしなければならない。最終的にアクションを実現しなければならない、それを「行うこと」をしなければならない。



常にこの3つの動詞で決断は定義される。しかし決断を「磨く」ためには、もうひとつの段階を追加しなければならないだろう。それはフィードバック。実現したアクションが成功したか評価すること、なぜそうなったか探すこと。未来の決断をできるだけよいものにするために、この方法を通じて結果を評価しながら、それらについて学びながら、そのサイクルを閉じる。

この4つのプロセスにさらに、決断力は5つの軸に基づく

  • 分析(どこにいるか、誰と、誰に対して…)
  • 判断(もしこれをしたら、何が起こる?)
  • 情報(相手は左利き?ゾーンディフェンス?縦を切る?)
  • 知識(知っているか知らないか、全ては私に影響する)
  • 経験(昔の決断は良かったか悪かったか。プレーにどのように影響を及ぼす?)

プレーアクションは決して、二度同じものとならない




各瞬間で、ひとつの新しい戦術的状況が創られる。そして、それぞれの新しい状況はコンスタントな決断によって解決される必要がある。それゆえに、全てのプレーを機械化することはできない、選手たちを自動販売機やロボットのように育成することはできない。全ては正反対に、プレーを理解するような理性的な選手を創造するべきだ。

プレーを理解できるよう、決断を強化したり選手たちにツールを与えるために、オープンな答えを持つ練習メニューを組むことを試みなければならない。そこで、選手たちが様々なオプションや実行の方法を持つように。選手が認知と分析の機能に応じて、より良いオプションをを決定できるような余白を与える。

決断を強化するような練習メニューは、大体はグローバル、インテグラルである。なぜなら本質的に沢山の刺激と戦術的複雑性を持つため。そして決断のコンセプトをトレーニングするための良い方法論は、誘導される発見や問題解決であるという一面もある。

もし育成年代において、このタイプのトレーニングで努力と時間を費やしたなら、年月とともにそれに感謝していく。なぜなら、選手たちの監督と同等かそれ以上にインテリジェントな選手たちへと変えていくためである。