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2013年5月27日月曜日

クワトロ・セロのシステムを追い求めていた自分の無知。スペインで何かを変えるという勘違い




スペインでプレーすれば…という甘さ


指導者の資格をとるという目的とは別に、スペイン人の監督の元でプレーすることを楽しみにしていた。日本では監督の元でプレーした経験がない。特にスペインというフットサルの国であれば選手として隠れていた素質に気付いてもらえないだろうか、そんな勘違いした夢を抱いていた。でも、数ヶ月もしたら現実がわかってきた。自分が外国人という厳しさや辛さ、フットサル経験の乏しさ、決断の質の違い、、日本のトップレベルでプレーできない選手が、スペインだから何かが変われるということはない。

海外に行けば…、という甘い話をする人は結構いると思う。甘い夢、おんぶにだっこ、それでは何も得ることはできない。覚悟、強い意志、犠牲、それらを持ち合わせていなければ、例えスペインにいても何かを得ることはできない。


クアトロ・セロ


さらに、4-0システムのチームでプレーしたいと思っていた。そういうパス回しに加わることが、楽しそうだと。しかし、これも自分の無知が持っていた憧れ。1つのシステムであるに過ぎない、自分のプレーやフットサルの楽しさが何か変わる訳ではない。


ただ、でも、カハ・セゴビアの4-0に憧れた。

カハ・セゴビアの監督であったへスス・ベラスコがインテルの監督となり、インテルのクラブが4-0のシステムに変わりつつあった。憧れていた4-0が近くに来た。まだまだ無知な自分は、下部組織からトップチームまで自分の練習がない日は毎日見学に行った。

しかし、トップに関しては最初は拒否された。去年までは見学することができたのだが、ヘスス・ベラスコになって観ることができないと言うのだ。それでも諦めることができず、昨年よくして頂いた選手にお願いをしたら観ることができるようになった。

素晴らしいポゼッション・フットサル、クアトロ・セロを高めているヘスス・ベラスコであるが、これを一つのシステムにすぎないと言っている。選手たちを、そのシステムに染めていくかと思いきや、そうでもない。選手たちの特性を見て尊重しながら、少しずつチームを創っていくのが彼だった。