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2013年9月24日火曜日

フットボールを教えることができない。経験を積むにつれてインテンシティを失っていく日本人



「日本に足りないのはインテンシティ」


日本サッカー代表のザック監督が言った。インテンシティという言葉が注目された。直訳は「強さ」「激しさ」など。もし適切なインテンシティで実行するのであれば、どんなプレーアクションも成功の可能性を大きくすると考えられる。

選手やチームが持つ力を大きくする能力である。インテンシティは練習や試合において、考える方法や実行する方法などの習慣である。これは、ほぼチームの文化であり毎日養われ強化されるもの。


インテンシティを変化させるもの


  • 監督自身の姿勢や物事を行う方法
  • 監督の提案するメニューの要求のレベル
  • 監督の声と指導


日本におけるインテンシティの考察


日本では子どもの時期に相手と対峙するような練習が少なく、ボールに向きあったり自分に向き合うことが多い。試合においても「育成年代は技術が大切だ」「勝ちにこだわるより普段やっていることをどれだけやれるかだ」というような考えなどにより、相手と向き合わせてもらえない。勝ちやゴールへの意欲や点を奪われた時の悔しさを見失い、ただボールを扱うことに一生懸命となる。
これでは精神的にも身体的にもインテンシティが養われない。喜びを味わうことや喜び過ぎないこと、悔しさの対処を学べない。

「速くよせろ」「球際強く」
ここに駆引きが入っていないと行き過ぎたインテンシティとなる。とにかく一生懸命に激しくいくことで、チームが勢いにのり勝利することもある。しかし、それは選手の決断を奪ってしまう。

フットボールには相手がいて相手には相手の考えがあり、自分には自分の考えがある。それを育んでいかなければならない。

どんな年代でもフットボールを教え経験させ、その経験の積み重ねが大切なのだ。